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兵庫県|「なぜここに?」から始まる小さな旅
水に浮いて見える巨石、池から現れる河童、顔の違う石仏、高い場所に残る線路。兵庫には、形の不思議と土地の物語を一緒に楽しめる場所があります。
- 巨大な石
- 一辺5m超高砂・石の宝殿
- 動く河童
- 15分間隔福崎・辻川山公園
- 石仏の表情
- 大人200円加西・北条の五百羅漢
2026年10月14日時点の情報です。余部は2026年4〜12月が改修工事の予定期間です。見学範囲が一部閉鎖される場合があるため、訪問日の状況を香美町香住観光協会に問い合わせてから出かけましょう。
水に浮いて見える巨石、池から現れる河童、一体ずつ顔の違う石仏、高い場所に残る線路。今も答えの出ていない謎と、伝承をもとにした展示を見分けながら、現地での見どころを紹介します。
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まずは、何が気になる?
| 見たいもの | 場所・見るポイント |
|---|---|
| 浮いて見える巨石 | 高砂市・石の宝殿 石の輪郭と足元の水面 |
| 池から出てくる河童 | 福崎町・辻川山公園 河童の兄弟と地元の物語 |
| 顔の違う石仏 | 加西市・北条の五百羅漢 目・口・顔の形の違い |
| 高い場所に残る線路 | 香美町・余部鉄橋「空の駅」 古い橋脚と新しい橋の関係 |
播磨の3か所と、但馬の余部では移動の範囲が違います。気になる場所を1つ選び、近くの街歩きと組み合わせると旅を組み立てやすくなります。
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石の宝殿|1300年以上の謎の巨石

石の下の暗い水面と、切り出されたような大きな輪郭。巨石の足元が見えにくく、まるで水に浮いているようです。これが高砂市の生石神社(おうしこじんじゃ)の御神体、石の宝殿です。「浮き石」とも、「日本三奇」の一つとも呼ばれています。
石の宝殿は、一辺が5mを超える巨大な直方体の石造物です。背面には突起があり、高砂市は国内に類例のない貴重な文化財と紹介しています。周辺の竜山石採石遺跡とあわせて国の史跡に指定されていて、高砂市内では初めての国史跡です。
奈良時代の『播磨国風土記』には、家の形をした「大石」として登場します。少なくとも1,300年以上前からここにあったことが分かっています。それでも、誰が何のために造ったのかは今も謎です。神が造った神殿という説、大王の石槨(せっかく)という説など、さまざまな説が語られてきました。
現地では、水面だけでなく、角の形や背面の突起も見てください。巨大さを体感したら、生石神社・石の宝殿の詳しい見学ガイドで参道や浮石資料館の案内もチェックできます。
出典:高砂市「石の宝殿及び竜山石採石遺跡」、高砂市観光交流ビューロー「生石神社」
石の宝殿の料金・行き方
- 場所
- 高砂市阿弥陀町生石171
- 拝観料
- 大人100円、小人50円。小人の年齢区分は生石神社(079-447-1006)に問い合わせてください。
- 電車
- JR宝殿駅から徒歩約25分。参道には階段があります。
- 車
- 駐車場は50台・無料。神戸方面からは加古川バイパス高砂北ランプから約3分。姫路方面からは加古川西ランプで降り、再び下り車線に乗って高砂北ランプから約3分です。
- 拝観時間
- 観光案内に時間の記載はありません。時間を決めて訪ねる場合は、生石神社(079-447-1006)に問い合わせてください。
福崎の河童|池に15分ごとに出現

辻川山公園の池では、9:00〜21:00の毎時0分・15分・30分・45分に河童が水中から飛び出します。手前の水面から顔を出しているのが弟の河次郎(ガジロウ)。奥に座っているのが兄の河太郎(ガタロウ)です。兄はお皿が乾いて動けなくなり、池のほとりで固まっているという設定です。
福崎町は民俗学者・柳田國男の出身地です。兄弟のモチーフは、柳田の著書『故郷七十年』に出てくる駒ヶ岩の河童(ガタロ)。地元に伝わる話を、現代の造形と動く展示で楽しめるのが辻川山公園です。
ガジロウは、JR福崎駅前の水槽(通称ガジチューブ)にも現れます。こちらは7:07〜20:07の毎時7分・22分・37分・52分で、池とは時刻が違います。電車の待ち時間に見るなら駅前、兄弟そろって見るなら公園の池を選びましょう。
公園には、ほかにも妖怪がいます。地上3mの小屋から飛び出す「妖怪小屋の逆さ天狗」は、9:05〜18:05の毎時5分・20分・35分・50分に登場。全国妖怪造形コンテストの最優秀作品の像や、ガジロウスライダーなどの妖怪遊具もあります。
動画で造形や町の雰囲気をつかんだら、出発前に福崎町の現在の案内で出没時刻と稼働状況を見ておきましょう。

池と駅前水槽の時刻・アクセス
- 辻川山公園の池
- 9:00〜21:00の毎時0分・15分・30分・45分。JR福崎駅からタクシー約10分。車は中国自動車道・播但連絡道の福崎ICから約5分。駐車場は普通車120台・バス6台です。駐車料金は福崎町観光協会(0790-21-9056)に問い合わせてください。
- 福崎駅前の水槽
- JR福崎駅前交流広場。7:07〜20:07の毎時7分・22分・37分・52分。池とは時刻が違います。
- 周りも歩くなら
- 妖怪ベンチマップ(PDF・2026年3月23日更新)で、ベンチの場所と周辺施設を見られます。施設・店舗内のベンチは、その施設の利用時間内に見に行きましょう。
辻川山公園への公式観光案内。点検や運行変更が案内される場合もあるため、出発前に町の現在のページをご確認ください。
北条の五百羅漢|顔は一体ずつ違う

角ばった顔、長い顔、目と口の位置が違う顔。加西市の羅漢寺に並ぶ北条の五百羅漢は、石仏の表情を見比べられる場所です。写真の手前の3体も、輪郭や彫り方がそれぞれ違います。兵庫県指定文化財にもなっています。
五百羅漢は、長く「誰が何のために造ったのか」が謎とされてきました。公式サイトでは、2015年の市の調査を受け、江戸時代初期に酒見寺の再興に伴う寺内整備や信仰・供養のために造立されたと考えられると紹介しています。謎が少しずつ解かれていく過程も、石仏を見る面白さの一つです。現地では、口元の線、目のくぼみ、顔の傾きに注目しましょう。気になる一体を見つけて隣の像と比べると、細かな表情の違いが見えてきます。
五百羅漢の料金・行き方
- 場所
- 加西市北条町北条1293。電話0790-43-0580。
- 時間
- 拝観9:00〜17:00。北播磨観光ポータルでは年中無休です。特別行事などは公式の新着案内で確認してください。
- 料金
- 大人200円、小人100円。20名以上の団体は160円。小人の年齢区分や団体の予約条件は、羅漢寺(0790-43-0580)に問い合わせてください。
- 電車・バス
- 公式サイトでは北条鉄道・北条町駅から徒歩15分、高速バス「北条」停留所から徒歩10分。
- 車
- 中国自動車道加西ICから西へ約15分。駐車場あり(北播磨観光ポータルでは30台)。駐車料金は施設に問い合わせてください。
余部の空の駅|地上41mの旧鉄橋

列車が走る橋の横に、歩ける線路の跡。その向こうにガラス張りのタワーが見えます。これは、今の鉄道と、旧余部鉄橋を生かした展望施設「空の駅」が並ぶ景色で、見学は無料です。
余部鉄橋は1912年に完成し、約100年間JR山陰本線を支えてきました。2010年にコンクリート橋へ架け替えられ、JR餘部駅側の橋脚3本が現地に残されました。その上が「空の駅」です。「なぜこんな高い場所に線路が?」の答えは、昔の鉄道の跡を残した展望施設だから、ということになります。
地上と空の駅を結ぶのが余部クリスタルタワーです。全面ガラス張りのエレベーターで、約45秒で地上41mの展望施設に着きます。日本海のパノラマを眺められ、夜は季節ごとに色の変わるライトアップも楽しめます。橋の下には、橋脚跡を使った東屋や芝生の広場がある公園もあります。
2026年は4〜12月が改修工事の予定期間です。兵庫県は2026年・2027年・2028年の各4〜12月を工事予定期間としています。足場が組まれるため、周りからの景観は一時的に変わります。工事中もエレベーターは一部期間を除いて使え、展望施設から見学できます。ただし、工事の進み具合によっては展望施設を使えない期間があります。
訪問日の見学範囲を確かめたら、余部鉄橋「空の駅」の詳しい見学ガイドへ。写真撮影が目的の場合も、先に工事の案内を読んでおくと安心です。
出典:香美町観光ナビ「余部鉄橋・クリスタルタワー」、兵庫県「空の駅」改修工事のお知らせ
余部の見学条件・行き方
- 場所・料金
- 香美町香住区余部。見学は無料。
- 通常の時間
- 見学時間は6:00〜23:00。気象状況によって閉門する場合があります。エレベーターの稼働時間は香美町香住観光協会(0796-36-1234)に問い合わせてください。
- 2026年の工事
- 4〜12月予定。工事の進捗や予算の都合で予定が変更され、日によって使える範囲が変わる場合があります。訪問日の見学範囲とエレベーターの利用条件は、香美町香住観光協会(0796-36-1234)に確認してください。
- 電車・車
- JR餘部駅下車すぐ。車は道の駅あまるべの駐車場を利用します。詳しい移動と駐車場の条件は見学ガイドで確認してください。
目的別|最初に行く1か所
形の不思議なら石の宝殿、動く展示なら福崎、顔の表情を見比べるなら五百羅漢。余部は工事中の見学範囲を確かめてから、但馬の旅に組み込みましょう。滞在したい場所を一つ決めると、近くの街歩きの時間も残せます。
播磨の3か所の位置を地図で見る
高砂の石の宝殿、福崎の辻川山公園、加西の五百羅漢は別の市町にあります。出発地からの移動時間は、下の地図で確かめてください。
先に移動手段を選ぶなら、兵庫旅行の電車・バスとレンタカーの選び方へ。播磨の街歩きと一緒に泊まる場合は、姫路のホテル・旅館ガイドも参考になります。
よくある質問
不思議な話は、史実なの?
石の宝殿が1,300年以上前からあることは、『播磨国風土記』で分かっています。ただ、誰が何のために造ったのかは謎のままです。五百羅漢は、2015年の市の調査により、江戸時代初期の寺内整備や信仰・供養のために造立されたと考えられると公式に紹介されています。福崎の河童は、柳田國男が書き残した地元の河童の話をもとにした展示です。
料金はいくら?
石の宝殿は大人100円で、駐車場(50台)は無料です。五百羅漢は大人200円。余部の空の駅は見学無料ですが、2026年4〜12月は工事予定期間なので見学範囲を問い合わせてから出かけましょう。交通費や食事代、料金が公表されていない駐車場代は別にかかります。
河童はいつ動く?
辻川山公園の池は9:00〜21:00の毎時0分・15分・30分・45分です。駅前の水槽は7:07〜20:07の毎時7分・22分・37分・52分で、場所も時刻も違います。点検などによる当日の変更がないか、町の現在の案内をご確認ください。
理由を知ってから見ても、まだ謎が残る景色があります。形を見て、記録を読んで、気になった場所を一つ訪ねてみてください。
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