関西電力の「なっトクでんき」と「従量電灯A」は、単価表だけを見ると使用量が増えるほどなっトクでんきが有利になりやすい構造です。ただし、実際の請求額は燃料費調整額、再生可能エネルギー発電促進賦課金、ガスセット条件、割引、使用月で変わります。この記事では、2026年6月1日に関西電力公式情報を確認し、切り替え前に見る順番を整理します。

結論:単価差だけでなく燃料費調整まで見る
月の使用量が120kWhを超える家庭では、なっトクでんきの第2段階・第3段階単価が従量電灯Aより低いため、料金単価だけなら有利になりやすいです。さらに、最低料金もなっトクでんきのほうが低く設定されています。
一方で、関西電力公式は、従量電灯などの「電気特定小売供給約款」にもとづく料金メニューには燃料費調整額の加算幅に上限があり、なっトクでんきなどの「電気供給条件(低圧)」メニューには上限・下限がないと説明しています。燃料価格が高い月は、単価だけの試算で安く見えても、実請求では差が縮む、または逆転する可能性があります。
読み方の目安
- まず検針票やはぴeみる電で、直近12か月の使用量を見る。
- 次に単価表で、120kWh・300kWh・400kWhのどこに近いか確認する。
- 最後に公式シミュレーションで、燃料費調整額と再エネ賦課金を含めて比べる。
料金単価の違い
関西電力の基本料金・単価表では、従量電灯Aとなっトクでんきの単価は次の通りです。税込表示です。
| 比較項目 | 従量電灯A | なっトクでんき |
| 最低料金(最初の15kWhまで) | 522.58円 | 377.40円 |
| 15kWh超〜120kWh | 20.21円/kWh | 20.31円/kWh |
| 120kWh超〜300kWh | 25.61円/kWh | 24.10円/kWh |
| 300kWh超 | 28.59円/kWh | 27.80円/kWh |
| 主な前提 | 従来からある家庭向け規制料金メニュー | 関電ガスとのセット契約が前提の家庭向けメニュー |
第1段階だけを見ると従量電灯Aのほうが0.10円/kWh安い一方、最低料金はなっトクでんきが145.18円安く、第2段階以降はなっトクでんきの単価が低くなります。電気使用量が極端に少ない家庭では差が小さく、月300kWh前後から単価差の意味が大きくなります。
使用量別の単価差シミュレーション
以下は、燃料費調整額、再エネ賦課金、口座振替割引、ガス割引、日割りなどを入れない「料金単価だけ」の比較です。実際の請求額ではありませんが、自分の使用量がどちらに寄りやすいかを見る目安になります。
| 月の使用量 | 従量電灯A | なっトクでんき | 単価部分の差 |
|---|---|---|---|
| 120kWh | 2,645円 | 2,510円 | なっトクでんきが135円安い |
| 300kWh | 7,254円 | 6,848円 | なっトクでんきが406円安い |
| 400kWh | 10,113円 | 9,628円 | なっトクでんきが485円安い |
この表だけなら、なっトクでんきが安く見えます。ただし、従量電灯Aとなっトクでんきでは燃料費調整の上限ルールが異なるため、ここで判断を止めないことが大切です。
※価格は関西電力の公式料金単価表を確認した時点の目安です(2026年6月確認)。メニューや金額は変わることがあるため、契約前は公式ページの最新単価、燃料費調整額、再生可能エネルギー発電促進賦課金、割引条件を確認してください。
燃料費調整額で差が変わる理由
関西電力公式の2026年6月分燃料費調整単価では、従量電灯Aなどの電気特定小売供給約款を適用する場合、最初の15kWhまで33.66円、15kWhをこえる1kWhにつき2.24円です。一方、なっトクでんきなどの電気供給条件(低圧)を適用する場合は、最初の15kWhまで44.55円、15kWhをこえる1kWhにつき2.97円です。
この差は、2026年6月分の平均燃料価格が上限を超え、電気特定小売供給約款側では上限値を使って算定されているためです。つまり、燃料価格が高い局面では、なっトクでんきの電力量料金が安くても、燃料費調整額で一部が相殺されることがあります。
ここを間違えない
「なっトクでんきの単価が安い」ことと、「毎月の請求が必ず安い」ことは別です。燃料費調整単価は毎月変わり、再エネ賦課金は年度単位で変わります。契約前は必ず公式シミュレーションで、直近の使用量と適用月を入れて確認してください。
再エネ賦課金は両プランで同じ見方
再生可能エネルギー発電促進賦課金は、電気の使用量に応じて毎月の電気料金に加わる全国一律の単価です。関西電力公式では、2026年度(2026年5月分から2027年4月分)の低圧・高圧・特別高圧の賦課金単価は4.18円/kWhと案内されています。
従量電灯Aとなっトクでんきを比べるときも、再エネ賦課金は別枠で足し込みます。単価表の電力量料金だけで「月額」を作ると、実請求より低く見えるため注意してください。
公式シミュレーションの使い方
関西電力の簡易シミュレーションページは、燃料費調整単価と再生可能エネルギー促進賦課金を含めた算定結果を確認できる案内です。現在のメニュー、電気使用量、燃料費調整単価の適用月を入れて比べます。
- 検針票またははぴeみる電で、現在の契約メニューを確認する。
- 夏・冬・春秋で使用量が変わる家庭は、直近12か月の使用量をいくつか入れて見る。
- 同じ月の燃料費調整単価で、従量電灯Aとなっトクでんきを比べる。
- 関電ガスとのセット条件、ガス側の料金、現在の割引も別に確認する。
- 「安くなる月」だけでなく「高くなる可能性のある月」も確認する。
どちらを選ぶべきか
月300kWh前後以上使い、関電ガスの対象エリア・対象条件に合う家庭は、なっトクでんきを公式シミュレーションで確認する価値があります。特に、電気とガスを同一名義・同一需要場所でまとめたい家庭は候補になります。
一方、電気使用量が少ない家庭、燃料費調整の上限差が気になる家庭、ガス契約を変えたくない家庭、オール電化や特殊な契約を使っている家庭は、従量電灯Aのまま、または別メニューも含めて慎重に比較した方が安全です。契約変更後の戻し方が不安な場合も、公式窓口で確認してから動きましょう。
家計全体で見直すなら、電気料金だけでなく、赤穂市の水道料金比較や西脇市ふるさと納税返礼品のような固定費・地域還元の見直し記事もあわせて確認すると、月額と年額の両方で判断しやすくなります。
| 家庭の状況 | 見方 |
| 月120kWh前後まで | 単価差は小さめ。燃料費調整・ガス条件・戻し方を優先して確認 |
| 月300kWh前後 | 単価部分ではなっトクでんきが有利になりやすい。公式シミュレーションで実請求を確認 |
| 月400kWh以上 | 第3段階単価差が効きやすい。燃料費調整額の差まで含めて複数月で比較 |
| 関電ガスを使わない | なっトクでんきの対象条件を満たせない可能性があるため、別メニューも確認 |
| オール電化 | はぴeタイムRなど別メニューの検討領域。この記事の単純比較で判断しない |
切り替え前の注意点
なっトクでんきの公式ページには、契約期間は料金適用開始日の属する年度末まで、契約変更等の申出がない場合は1年ごとの継続、さらに適用後1年に満たない場合は原則として他の契約メニューへ変更できない旨の案内があります。
つまり、単月の試算だけで急いで切り替えるより、夏・冬・春秋の使用量、ガス側の契約、燃料費調整の上限差、戻し方をセットで確認する方が安全です。特に、燃料費調整額が上限にかかる局面では、公式の注意書きどおり「燃料費調整額を考慮しない試算ではおトクに見えても、実際にはおトクにならない」可能性があります。
契約前に見る確認先
| 料金単価 | 関西電力 電気の基本料金・単価表 |
| 従量電灯A | 従量電灯A 公式ページ |
| なっトクでんき | なっトクでんき 公式ページ |
| 燃料費調整 | 燃料費調整制度 / 2026年6月分単価 |
| 再エネ賦課金 | 再生可能エネルギー発電促進賦課金 |
| 公式シミュレーション | 電気料金シミュレーション |
よくある質問
まとめ
なっトクでんきと従量電灯Aは、料金単価だけならなっトクでんきが有利に見えやすい比較です。最低料金が低く、120kWh超の第2段階・300kWh超の第3段階も従量電灯Aより低いからです。
ただし、電気料金は単価表だけで決まりません。2026年6月分の公式燃料費調整単価でも、従量電灯A側となっトクでんき側で単価が異なります。関電ガスの契約条件、燃料費調整の上限差、再エネ賦課金、戻し方まで確認したうえで、公式シミュレーションに自分の使用量を入れて判断してください。
出典・確認先:関西電力 電気の基本料金・単価表、従量電灯A、なっトクでんき、ご契約メニュー一覧、電気料金シミュレーション、燃料費調整制度、2026年6月分燃料費調整単価、再生可能エネルギー発電促進賦課金を2026年6月1日に確認しました。
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