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姫路市役所 エアコン温度25度で快適かつ効率的に人件費4000万円削減
姫路市役所におけるエアコンの温度設定が25度に変更されたことで、快適な環境を維持しつつ、効率的に人件費を4000万円削減する成果が上がっています。本記事では、この取り組みの詳細や効果についてご紹介します。
なぜエアコン温度を25度にしたのか?
以下の動画は取組時にサンテレビが姫路市役所を取材した時の動画です。
医師でもある現在の姫路市長が実施したのですがその理由は以下の通りと述べています。
- 室温が25度から28度に上がると作業効率が6%低下するとの専門家の分析
- 省エネに逆行するのではなく、働き方改革をポジティブにすすめるため
清元秀泰市長と親交がある大阪市立大学大学院の梶本修身特任教授の提言だ。平均室温が25度から28度に上がると、クールビズ期間を通して1平方メートルあたりで72円の節電になるが、作業効率の低下で29分残業が増えて経済的な損失も出る、という研究があることを紹介。「快適な室温制御をすることで、労働者の健康、仕事効率が向上し、残業の削減などの経済効果が得られるかを科学的に検証するべきだ」として、室温を25~26度にすることを提言した。
庁舎室温3度下げ、25度に 姫路市「仕事効率上がる」-朝日新聞
姫路市役所がエアコン25度にした結果
光熱費 | 約7万円増 |
残業代 | 約4000万円減 |
月の残業時間 | 21.6時間→18.7時間 約3時間(14%)減 |
職員の業務効率体感 | 85%が向上したと答えた |
職員の疲労感 | 83%が軽減されたと答えた |
歳出が減り、職員も快適かつ時間が増えて、
市民にとっても職員にとってもWinWinですね。
※豪雨や台風への対応が昨年より少なかったことも理由にあるとのことなので残業代4000万削減は丸々ではなさそうです。
清元秀泰市長は「企業でも経済効率を上げられるのではないか」と話し、取り組みの広がりに期待した。来年は公民館や図書館などの公共施設での検証も検討する。
そもそもエアコン温度28度はなぜ推奨されているのか?
この28度というのは2005年開始のクールビズで冷房時の室温を28度にするよう促していたことから始まっています。
ハフポストの記事→クールビズの冷房28度、当時の環境省課長「なんとなく決めた」 科学的根拠なしにて以下のように書かれています。
科学的知見をもって28度に決めたのではない。何となく28度という目安でスタートし、それが独り歩きしたのが正直なところだ。
労働安全衛生法の事業所衛生規則で定められている事業所の室温の上限が28度だったので、目安として設定した。クールビズの導入時に環境省として科学的知見があったのかは定かではない
知らぬ間に28度じゃないとダメみたいな認識になってしまっていますが
28度を推奨しているのではなく、あくまでも28度が目安(上限)ということです。
しかし、今回の姫路市の取組によって
28度に設定することでの光熱費削減効果よりも
25度に設定することでの効率アップ効果の方が遥かに優れていることがわかりました。
無闇やたらに節約(制限)すれば良いというのではなく、もっと人にも意識を持っていき、効率・健康・快適性なども考慮してバランスの良いもの(環境・仕組みなど)を構築すべきでしょう。
公的なところがすれば民間にも普及されやすいと思います。こういった良い取組は率先して公的にどんどんしてもらいたいですね。
そして赤穂市もどんどん真似していきましょう。
今後はより一層このような、科学的根拠の元での古き悪しき慣習からの脱却が増えていくでしょう。
おそらく次は昼寝(パワーナップ)でしょうね。