赤穂城跡は、忠臣蔵で有名な赤穂藩の城跡です。浅野長直によって慶安元年(1648年)から13年の歳月をかけて築かれた赤穂城は、近世城郭史上非常に珍しい変形輪郭式の海岸平城として知られています。藩の家臣で軍学師範の近藤正純が設計し、二之丸門虎口の縄張は当時の著名な軍学者であった山鹿素行の手が加えられたと伝えられています。国の史跡に指定されており、「日本100名城」にも選ばれた歴史的価値の高いスポットです。入場無料で散策できるので、赤穂観光の定番コースとしておすすめですね。平均見学時間は約1時間20分ほどです。
アクセス・駐車場
赤穂城跡はJR播州赤穂駅から南へ徒歩約15分の場所にあります。お城通りを赤穂城に向かってまっすぐ歩けば到着するのでわかりやすいルートです。ウィング神姫バスも30分おきに走っているので利用できます。車の場合は山陽自動車道・赤穂ICから約10分です。姫路市からは国道250号線経由で約1時間ほどの距離になります。大阪市内からは車で約2時間の距離です。
無料の駐車場が城跡周辺に複数箇所あり、普通車で合計100台以上停められます。赤穂城西駐車場・東駐車場・南駐車場・大石神社駐車場の4か所が利用でき、大手門に近いのは東駐車場と西駐車場です。桜のシーズンや義士祭の時期は混雑するので早めの到着をおすすめします。赤穂市の無料駐車場情報も参考にしてみてください。
大手門・大手隅櫓
赤穂城の正面入口にあたる大手門と大手隅櫓は、明治初期に失われたものを昭和30年に復元したものです。堂々とした石垣と白壁の門構えは、かつての赤穂藩の威容を今に伝えています。ここが赤穂城跡散策のスタート地点になります。大手門をくぐると三の丸エリアに入り、左手に赤穂市立歴史博物館、右手に赤穂大石神社が見えてきます。
大手門の石垣は「打込接」という工法で築かれており、石の加工具合がよく分かるので、城好きの方にとっても見どころの一つですね。大手隅櫓は二層の櫓で、復元とはいえ赤穂城の威容をしのぶことができる貴重な建造物です。
本丸・天守台
赤穂城の本丸内には、刃傷事件後に大石内蔵助らが大評定を行った御殿の間取りが地面に復元されています。浅野家断絶後に入封した永井家時代の「間取り図」が見つかり、平成元年に本丸庭園内の礎石上に再現されました。実際にその場に立つと、忠臣蔵の歴史が身近に感じられますね。御殿には表御殿と奥御殿があり、表御殿は公的な政務の場、奥御殿は藩主の私的な生活空間として使われていました。
天守台に登ると、本丸内はもちろん赤穂の市街地や北の砦である雄鷹台山まで見渡せる爽快な景色が広がります。なお、赤穂城には実際に天守閣が建てられることはなかったとされています。これは幕府に遠慮したためとも、財政的な理由ともいわれていますが、天守台だけでも十分な存在感がありますね。天守台からの眺めは城跡随一のビューポイントなので、訪問時にはぜひ登ってみてください。
本丸庭園・二之丸庭園
本丸庭園と二之丸庭園は平成14年に国の名勝に指定されました。大池泉を中心にした回遊式庭園で、四季折々の美しい景観が楽しめます。特に春の桜や秋の紅葉の時期は見応えがありますね。本丸庭園内には池を巡る散策路が整備されており、ゆっくり散歩しながら季節の移ろいを感じることができます。
二之丸庭園は本丸の西側に広がっており、趣の異なる庭園の散策を楽しめます。錦鯉が泳ぐ池や石組みの美しさなど、見どころが随所にあります。庭園の開園時間は9:00〜16:30(入園は16:00まで)で、年末年始(12月28日〜1月4日)は休園です。それ以外のエリアは年中無休で常時開放されているので、早朝の散歩にも利用できますよ。
赤穂市立歴史博物館
赤穂城跡の三の丸にある赤穂市立歴史博物館では、忠臣蔵に関する詳しい展示のほか、赤穂の塩の歴史についても学ぶことができます。赤穂は古来より塩の産地として知られ、江戸時代には「赤穂の塩」が全国にその名を轟かせていました。特に塩の展示は評価が高く、入浜式塩田の模型や製塩道具の実物など、赤穂と塩の深い関わりを知ることができる貴重な施設です。忠臣蔵関連では、大石内蔵助の書状や討ち入りに関する史料が展示されており、歴史好きにはたまらない内容です。入館料はリーズナブルなので、城跡散策と合わせて訪問することをおすすめします。
大石神社・大石邸長屋門
赤穂城跡の三の丸には、赤穂四十七義士を祀った赤穂大石神社があります。参道には四十七義士の石像がずらりと並んでおり、初詣シーズンや12月14日の義士祭には多くの参拝客で賑わいます。大石邸長屋門(県指定文化財)は、討ち入りの際に大石内蔵助が最後に赤穂を去る時にくぐった門として知られています。大願成就のご利益があるとされるパワースポットなので、ぜひ参拝してみてください。境内の義士史料館(大人500円)では、討ち入りに使った呼子鳥笛など貴重な遺品も見学できます。
日本100名城スタンプ
城好きの方にとって気になるのが日本100名城スタンプの設置場所でしょう。赤穂城のスタンプは赤穂城本丸櫓門下と赤穂市立歴史博物館内の2か所に設置されています。年末年始(12/28〜1/4)の期間は本丸庭園が閉園するため、歴史博物館玄関前に臨時設置されます。スタンプラリーを楽しんでいる方は、訪問時期に注意してくださいね。
赤穂義士祭(12月14日)
毎年12月14日には赤穂市最大のイベント「赤穂義士祭」が開催されます。元禄15年12月14日の吉良邸討ち入りにちなんだお祭りで、義士行列のパレードが市内を練り歩く様子は圧巻です。赤穂城跡周辺は朝から多くの人で賑わい、露店も出て祭りの雰囲気を楽しめます。毎年約10万人もの見物客が訪れるそうで、当日は周辺道路も大変混雑します。公共交通機関の利用がおすすめですね。
また、春には「春の義士祭」も開催され、講談や浪曲の公演が行われます。桜の時期と重なることもあり、花見と合わせて楽しめるイベントです。赤穂城跡の桜は約180本あり、見頃は例年3月下旬〜4月上旬です。
周辺の見どころ
赤穂城跡の周辺には、近藤源八宅跡長屋門など江戸時代から残る貴重な遺構もあります。近藤源八宅跡は土日・祝日に無料で内部が公開されています。城跡の外周をレンタサイクルで回るのもおすすめで、外からの石垣の見事さも楽しめますよ。三の丸の堀沿いは季節の花が美しく、散歩コースとしても人気があります。
また、赤穂海浜公園も車で10分ほどの距離にあるので、お子さん連れの方は合わせて訪問するとよいでしょう。塩づくり体験ができる「海洋科学館・塩の国」は赤穂ならではの体験施設で、実際に塩を作る工程を楽しめます。
レビュー・まとめ
赤穂城跡は入場無料でありながら、歴史的な見どころが豊富な散策スポットです。天守台からの眺めや庭園の美しさ、忠臣蔵の歴史を感じられる御殿跡など、見応えのある場所が多いですね。赤穂大石神社と合わせて訪れれば、赤穂藩の歴史をより深く楽しめます。変形輪郭式という珍しい縄張を持つ城郭として、城好きの方にも十分に満足していただけるスポットです。
良い点:入場無料、日本100名城スタンプ設置あり(本丸櫓門下・歴史博物館内の2か所)、無料駐車場が複数箇所(計100台以上)、庭園が国の名勝指定、近藤源八宅跡の無料公開(土日祝)、山鹿素行が関わった珍しい縄張り、赤穂大石神社や歴史博物館と一度に楽しめる。
気になった点:本丸・二之丸庭園は16:30に閉園するので午後遅い時間は注意が必要です。年末年始(12/28〜1/4)は庭園が休園になります。真夏は日陰が少ないため、帽子や水分補給の準備をしてから訪れましょう。城跡は広いので歩きやすい靴での訪問をおすすめします。
おすすめシーン:歴史好きの方はもちろん、城跡散策や庭園鑑賞を楽しみたい方に最適です。赤穂観光の際は、台湾料理 豊味軒やくいどうらく、いなほやでの食事と組み合わせるのがおすすめです。坂利太でスイーツを楽しむのも良いですね。ラーメン好きなら天馬らぁめんやずんどう屋、赤穂らーめん麺坊もチェックしてみてください。
施設情報
| 住所 | 兵庫県赤穂市上仮屋 |
|---|---|
| 電話番号 | 0791-43-6962(赤穂市教育委員会) |
| 開園時間 | 本丸・二之丸庭園 9:00〜16:30(入園16:00まで)/ その他エリアは常時開放 |
| 休園日 | 本丸・二之丸庭園は12月28日〜1月4日 / その他エリアは無休 |
| 入場料 | 無料 |
| 100名城スタンプ | 本丸櫓門下・歴史博物館内 |
| 駐車場 | あり(無料・複数箇所 計100台以上) |
| 公式サイト | 公式サイト |
※あくまでも記事作成時点の情報です。
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