1300年の歴史が息づく港町!室津(むろつ) 賀茂神社と牡蠣グルメが楽しめるたつの市の隠れた名所

室津の歴史ある港町の風景

室津は、たつの市御津町に位置する約1,300年の歴史を持つ港町です。三方を山に囲まれた天然の良港で、古くから「室の泊(むろのとまり)」と呼ばれ、奈良時代の行基が「摂播五泊」のひとつに定めて以来、瀬戸内海航路の重要な寄港地として栄えました。参勤交代の大名や朝鮮通信使が立ち寄り、竹久夢二や谷崎潤一郎、司馬遼太郎ら多くの文人墨客を魅了した風情ある町並みは、今もほぼ当時のまま残されています。令和元年には北前船関連文化財として日本遺産にも認定されました。赤穂市から車で約30分、姫路市からは約40分でアクセスでき、播磨灘の海の幸と歴史散策が楽しめる隠れた名所です。

目次

アクセス・駐車場

室津は山陽自動車道「龍野西IC」から国道250号線を南下して約20分の場所にあります。相生方面からは国道250号線を東へ進み、七曲りと呼ばれるカーブの多い海沿いの道を抜けると室津の集落に到着します。この七曲りからは播磨灘の美しい海景色が楽しめるドライブルートで、晴れた日は淡路島や小豆島が見えることもあります。

播磨エリアからのアクセスは良好で、赤穂市から約30分、たつの市中心部からは約20分、姫路市からは約40分です。公共交通機関の場合はJR山陽本線「網干駅」からバスで約25分ですが、バスの本数が少ないため車でのアクセスがおすすめですよ。

駐車場は室津漁港の奥にある観光駐車場(無料)が便利です。ここから賀茂神社や室津の町並みへは徒歩圏内で、散策の拠点として利用できます。冬の牡蠣シーズンは混雑することがあるため、早めの到着がおすすめです。たつの市の駐車場情報も参考にしてみてください。

歴史ある港町の町並み

室津の最大の魅力は、江戸時代から続く港町の風情がそのまま残る町並みです。細い路地を歩くと、白壁の土蔵や格子窓の民家、石畳の小道が続き、タイムスリップしたかのような雰囲気を味わえます。

江戸時代、室津は参勤交代の大名が上陸・乗船する重要な港として栄え、最盛期には本陣6軒を含む多くの宿場が軒を連ねていました。その繁栄ぶりは「室津千軒」と称されたほどです。現在も当時の面影を残す建物が点在しており、のんびりと散策するだけで歴史を感じることができますよ。観光地化されすぎていない素朴な雰囲気が残っているのも室津の魅力です。

賀茂神社(国指定重要文化財)

室津を代表する歴史スポットが、平安時代に京都の賀茂別雷神社から勧請された賀茂神社です。800〜900年前の建立と伝えられ、本殿をはじめとする五社殿・回廊・唐門の8棟の建造物が国の重要文化財に指定されています。いずれも檜皮葺(ひわだぶき)の美しい建築で、海を見下ろす高台に鎮座する姿は厳かな雰囲気に包まれています。

境内からは室津の港と播磨灘を一望でき、特に夕暮れ時の景色は格別です。静かな境内は心が洗われるような清らかな空気が漂い、室津散策の締めくくりにぜひ訪れてほしいスポットですね。秋の例大祭(室津ふるさと祭)では賀茂神社参籠所で茶席が催されるほか、牡蠣入り焼きそばやかきコロッケなどの模擬店も出て賑わいます。

室津民俗館・室津海駅館

室津の歴史をより深く知りたい方には、室津民俗館と室津海駅館がおすすめです。室津民俗館は江戸時代に姫路藩の御用達を務めた豪商の邸宅を利用した資料館で、兵庫県の文化財にも指定されています。当時の商家の暮らしぶりや室津の漁業の歴史を学ぶことができます。

室津海駅館は、廻船問屋として活躍した「嶋屋」の遺構を利用した資料館で、参勤交代や朝鮮通信使に関する資料が展示されています。室津が海の交通の要衝としていかに重要だったかがよく分かる展示内容です。両館とも入館料は各200円程度とリーズナブルなので、ぜひ足を運んでみてください。

冬の味覚・室津の牡蠣

室津は牡蠣の名産地としても有名で、冬になると港周辺の直売所や飲食店で新鮮な牡蠣を味わうことができます。播磨灘の栄養豊富な海で育った室津の牡蠣は、ぷりぷりとした食感と濃厚な味わいが特徴です。特に「室津一年牡蠣」はわずか1年で出荷サイズに育つ成長の早さが特徴で、若い牡蠣ならではの柔らかさとジューシーさが楽しめます。加熱してもふっくらとしており、旨味たっぷりでクリーミーな味わいが自慢です。

室津港周辺には瀬越海産、津田宇水産、津田正水産、桝政、住栄丸など複数の牡蠣直売所があり、焼き牡蠣や蒸し牡蠣をその場で味わえるお店もあります。津田水産では珍しい活カキ自動販売機が設置されており、24時間いつでもとれたての新鮮な牡蠣を購入できると話題になっています。津田宇水産は国道250号「はりまシーサイドロード」沿いにあるショップ&レストランで、室津一年牡蠣を播磨灘の絶景とともに楽しめる人気スポットです。

たつのかきフェア

毎年1月〜2月頃に開催される「たつのかきフェア」(旧:室津牡蠣祭り)は、室津港周辺の約15直売所と岩見漁港周辺の約6直売所で牡蠣が特別価格で販売される人気イベントです。2025年には「第3回たつのかきフェア」が2月1日・2日に開催され、殻付きかき1.1kgが通常1,210円のところ1,000円、むきがき500gが通常1,500円のところ1,300円と、開催期間限定の大特価で販売されました。2026年には「第4回たつのかきフェア」の開催も予定されています。

会場では焼き牡蠣や蒸し牡蠣だけでなく、かき入り焼きそば、かきコロッケ、かきフライ、かき飯、アヒージョなど牡蠣づくしのグルメが楽しめます。毎年県内外から多くの方が訪れる大人気イベントなので、牡蠣好きの方はぜひチェックしてみてくださいね。道の駅みつ西駐車場からシャトルバスが運行されることもあります。なお、年によっては牡蠣の生育状況の影響で提供開始が遅れることもあるため、お出かけの際は事前に最新情報を確認しておきましょう。

牡蠣以外にも、たつの市御津町にある「道の駅みつ 魚菜屋(ととなや)」では播磨灘の新鮮な海の幸を使った定食が人気です。室津散策と合わせて訪れてみてはいかがでしょうか。

周辺の見どころ・合わせて楽しめるスポット

室津を訪れたら、たつの市御津町周辺のスポットも合わせて楽しみたいところです。

綾部山梅林:室津から車で約5分の場所にある、約2万本の梅が咲き誇る関西屈指の梅林です。例年2月中旬〜3月中旬が見頃で、播磨灘を見下ろす丘陵地に広がる梅林からは海と梅のコントラストが楽しめます。梅の季節に室津を訪れるなら、牡蠣と梅林の両方を楽しめる贅沢なプランが組めますよ。梅林内にある菜の花畑も人気の撮影スポットです。

新舞子浜:御津町の新舞子浜は、干潮時に現れる広大な干潟が美しい景勝地です。特に4月〜5月頃の大潮の干潮時にはリフレクション写真(水鏡)が撮影でき、SNSでも話題の絶景スポットとなっています。

道の駅みつ:室津から国道250号を東へ約10分の場所にある道の駅です。2階のレストラン「魚菜屋(ととなや)」では播磨灘の新鮮な海の幸を使った定食が人気で、特に海鮮丼や焼き穴子定食がおすすめです。1階の直売所では地元の野菜や特産品も購入できます。

道の駅あいおい白龍城(ペーロン城)室津から国道250号を西へ約15分、相生湾沿いにある中国風の外観が特徴的な道の駅です。天然温泉「ペーロン温泉」に浸かりながら相生湾を一望でき、牡蠣グルメも楽しめます。室津の散策で歩き疲れた後の温泉は格別ですよ。

はりまシーサイドロード(国道250号)のドライブ:室津へ向かう国道250号はシーサイドロードと呼ばれ、播磨灘の美しい海岸線を眺めながらドライブできる快走路です。特に七曲りの区間は海に面したカーブが連続する絶景ルートで、晴れた日には淡路島や小豆島まで見渡せます。ドライブ好きの方にはたまらないルートですね。

レビュー・まとめ

室津は、播磨エリアの隠れた名所ともいえる魅力的な港町です。1,300年の歴史を持つ町並みは、観光地化されすぎず素朴な雰囲気が残っており、静かに歴史散策を楽しみたい方には最適のスポットですね。賀茂神社の国重要文化財の建造物群と播磨灘を望む眺望は、わざわざ訪れる価値があります。

良い点:1,300年の歴史が感じられる情緒ある町並み、国重要文化財の賀茂神社、冬の牡蠣グルメが絶品、観光駐車場が無料、赤穂から車で約30分の好アクセス、たつのかきフェアでお得に牡蠣を楽しめる、活カキ自動販売機でいつでも新鮮な牡蠣が買える、日本遺産にも認定された歴史ある港町。

気になった点:飲食店の数が少なめなので、特に平日は食事の選択肢が限られる場合があります。牡蠣シーズン以外で訪れる場合は、近くの「道の駅みつ」で食事を済ませてから散策するのもひとつの方法です。また、町並みの道は細く、車での移動は注意が必要です。牡蠣シーズンの週末は駐車場が混雑するので早めの到着を。

おすすめシーン:歴史好きな方、静かな町歩きが好きな方、冬の牡蠣を目当てに訪れる方におすすめのスポットです。龍野城の城下町エリアにあるうすくち龍野醤油資料館そうめんの里と合わせてたつの市を巡れば、播磨の歴史と食文化を一日で堪能できますよ。赤穂方面に足を延ばしてくいどうらくで坂越の牡蠣と食べ比べるのも楽しいかもしれませんね。たつの市のグルメスポットカタリモいちわおまめやもおすすめです。帰りに龍野西サービスエリアで塩大福をお土産にどうぞ。

施設情報

室津から車で約10分の道の駅みつでは、瀬戸内海を一望しながら新鮮な海鮮料理を楽しめます。室津散策と合わせて立ち寄りたいスポットです。

住所 兵庫県たつの市御津町室津
電話番号 0791-63-0616(たつの市観光振興課)
見学時間 散策自由(資料館は10:00〜17:00)
定休日 散策自由(資料館は月曜休館・祝日の場合翌日)
入場料 散策無料(室津民俗館・海駅館は各200円程度)
駐車場 あり(無料・室津漁港観光駐車場)
牡蠣シーズン 11月頃〜3月頃(直売所により異なる)

※あくまでも記事作成時点の情報です。最新の情報はたつの市の観光サイトをご確認ください。

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